巾着袋の作り方 裏地付き・マチなし・ひも両側
裏地付きの巾着
- ひもの通し口は、片側・両側どちらでも出来る巾着の作り方です。サイトでは両側にひも通し口のある巾着を作ります。
- 布を縦長に裁ち、半分に折り返すので、柄に天地がある場合には中心ではぎ合わせる必要があります。
- 巾着の用尺を試算できる、計算シートを用意しました。2017.10 更新
必要な布の計算方法
作りたい巾着の高さと幅を決めたら、表布、裏布それぞれ、下記の式で必要な布の分量を計算してください。
- 柄に上下がある布
- 縦 : 高さ + 縫代 4cm
- 横 : 幅 + 縫代 3cm
- ※上記の用尺で2枚
- 柄に向きがない布
- 縦 :(高さ+縫代 3cm)× 2
- 横 : 幅 + 縫代 3cm
- ひもの長さ
- 1本につき巾着の幅の2倍+20cmを目安に。用途によって調整する。
計算例 高さ20cm×幅18cm ひも両側の巾着
表布は柄に上下あり、裏布は柄に向きなし、ひもは60cmを2本。


【写真】高さ20cm×幅18cm・ひも両側の巾着
ひも60cm 2本
表布 柄に上下あり
【表】縦24cm × 横21cm 2枚
裏布 柄に向きなし
【裏】縦46cm × 横21cm 1枚
布の裁ち方と下準備


- 柄に上下のある布
中表に重ね、縫代1cmで縫い合わせます。縫代1cm分を足して裁断します。(2017.1.19修正)- 柄に向きのない布
- 中表にして、わにして裁断します。
- One Point
- より仕上がりを美しくするには、表布は上の計算式と同じ寸法で裁ち、裏布は横は上の計算式通り、縦は5mm程引いた寸法で裁つと内側のもたつきを抑えられます。
作り方図解 – ひも両側タイプの巾着 –


1.布を中表に重ね、図の位置を端から3cmで縫い合わせます。最初と最後は返し縫い。


2.縫った所を割ってアイロンをかけ、縫い目をきっちり中心で合わせます。
3.図のように周りを縫います。脇の縫代は1.5cm、底になる部分の縫代1cmにします。表布のほうはひも通し口を2cm分開けて縫い、裏布には返し口として8cm開けます。(図参照)縫い始めと、縫い終わり、直角に縫う部分(丸で囲んである部分)は返し縫いをしてください。
柄に向きのない布を表地に使った場合には、裏布と同様に真っ直ぐ縫います。



4.角を四ヶ所、縫い目から1mm~2mm程度離した位置で斜めにカットします。ほつれやすい布の場合には、無理にカットしなくても大丈夫です。


5.脇は縫代を割ってアイロンをかけます。(ひも通し口と返し口を作った方の辺。)底になる方の辺は2枚一緒に片側に倒します。このとき表布と裏布で方向が別々になるように倒してください。


6.返し口から布を引き出して、表に返します。布を引き出すと右のような状態になります。



7.裏布を表布の内側に入れ形を整えます。袋口は裏布がやや内側に入るようにすると綺麗です。底のほうまで布が綺麗に収まるよう、手を入れてならして下さい。

8.袋口を縫います。写真のようにミシンに布を置き、端から2cmの位置をぐるり縫います。最後は返し縫い。
ミシンにある2cmガイドラインに布端を合わせて、針の落とし位置から布端までが2cmになるようにして縫っています。(写真参照)。

9.返し口を綴じます。布をはしごのように左右にすくって縫いとめる、ラダーステッチがおすすめです。

10.ひもを通して完成です。(写真は共布で作ったひもを使っています。)




【参考】LIBERTY Fabric Betsy
Recommended Tools 道具と材料
オックス 50cm / 378円
シーチング 10㎝ / 42円
9点セット 1,000円
※商品の情報は掲載時のものです。
Recommended Shops 手芸店 & 生地の店
コットンハート 生地や手芸用品、手作り材料キットの店
子供向けの生地が豊富なお店。バッグ向きの中厚生地はもちろん、キルト生地も多く、可愛い柄がいっぱいです。チェックや水玉の生地もたくさんあるので、表地と裏地を合わせて選べます。お店のメニューが生地の種類や柄別に分かれているので選びやすいです。
【取り扱い生地】キャラクター生地、ノンキャラクター生地、キルティング、ラミネート生地など。
Shop Category : キャラクター生地 | ノンキャラクター生地 | ドット柄 | ギンガムチェック | ラミネート生地 |
Sewing Tips
- ひもの長さについて
- ひもの太さにもよりますが、少なくとも巾着の幅の2倍+20cmを用意してください。ひも通し口を両側に作る巾着の場合は、ひもを袋口で結ぶことを考慮して長めに準備しておきましょう。完成後に実際にひもを通してみて、長さを調整してください。
- ひもの通し口の広さについて
- 基本の作り方では、ひも通し口の広さを片側は1.5cm、両側は2cmくらいになるように寸法を取っています。巾着のひもの通し口が狭いと、ひもを引っ張るのに力が必要になるので、小さいお子様には開きづらくなってしまいます。ひも1本のときは1.5cm、2本のときは2cmより狭くならないように調節してください。逆に細めのワックスコードなど、細いひもを使う場合には、もっと狭くしても大丈夫です。
- 作り方について
- 巾着の作り方には様々で、またいろんなアレンジの仕方があります。当サイトでは飾りは付けずに、基本の巾着袋の作り方だけを解説しました。説明は初めて作ってみる人でも分りやすいよう、また多少寸法を微調整できる方法になっています。お子様の入園・入学用として、長く使えるよう袋口などは丈夫にし、洗濯しても形が壊れないように考えました。袋物の作り方の一例として、このサイトがお役に立てればうれしいです。