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キルト生地で作るバッグ マチ付き

Contents

Detail & Style キルティング

  • キルティングされた生地を使って作る、マチ付きバッグの作り方。裏地を付けなくても綺麗に縫い代を始末する方法と、分厚くなりがちな部分をすっきりとさせて縫いやすくするコツを解説します。
  • レシピと材料は、高さ22.5cm、幅22cm(袋口32cm、底幅22cm)、マチ10cmの小さいサイズのトートバッグです。

キルティング生地を裁断する前に必ず地直しをしましょう。綿や麻は必ず縮みます。地直しせずに作ったバッグは、洗濯したあとに型崩れします。まず生地を水に浸し、洗濯機で軽く脱水し、叩いてシワを伸ばして干します。生地が乾いたら歪みを整え、キルトの綿を潰さないよう軽くアイロンをかけて下さい。

必要な布の計算方法

作りたいバッグの高さと幅を決めたら、下記の式または計算シートで必要な布の分量を計算します。マチは 4cm 以上に設定してください。

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※マチは4㎝以上にする

バッグの寸法は立体で考えます。入れるものの大きさを考えて作る場合、底辺を横幅にして考えるほうがぴったりの大きさのバッグを作ることができます。幅とマチで出来る長方形が、バッグの底の大きさです。幼稚園や小学校で来る指定のサイズはバッグ口を横幅にしていることが多いので、計算する際に横幅の計算を間違えないようにしましょう。

柄に向きがない布
縦 =( 高さ × 2 ) + マチ + 3cm縫代
横 = 幅 + マチ + 2cm縫代
a:マチ/2マチの半分
b:マチ - 2㎝
※マチは4㎝以上にする
柄に上下がある布
縦 = 高さ + マチ/2マチの半分2.5cm縫代
横 = 幅 + マチ + 2cm縫代
a:マチ/2マチの半分
上記の寸法で2枚
※マチは4㎝以上にする
口布
縦 = 8cm
横 = 幅 + マチ + 2cm縫代
上記の寸法で2枚
パイピング生地
縫い合わせ用:
( 幅 + 2㎝ ) × 4㎝ 1枚
※布を接ぎ合せない場合は不要
脇用:( 高さ + 0.5㎝ ) × 5㎝ 2枚
マチ用:( マチ + 3㎝ ) × 5㎝ 2枚
持ち手
30cm × 2本(作例の場合)
  • キルティング生地が厚い場合、口布部分をキャンバスやツイルなど中厚生地に変えると作りやすくなります。
  • キルトで持ち手を作ると、重なり部分が厚くなり、家庭用のミシンでは綺麗に縫えません。カバンテープや、キャンバスやツイルなど中厚生地がおすすめです。

縫い代の分量

キルトで作るバッグ計算シート

バッグの用尺を計算のための計算シートを用意しました。作りたい巾着袋の「幅」「高さ」「マチ」を決めたら、計算シートの各欄に数字を入れて用尺の計算をします。PDF形式での配布ですので印刷してご利用ください。

【禁止事項】
× PDFファイルそのものを販売する。(修正も不可)
× サイトに掲載されている写真・画像・文章を無断で使用し他所で公開する。

計算シート

計算例

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寸法(持ち手含まず)
高さ22.5cm 幅22cm マチ10cm
(幅は袋口が32cm、底の幅22cm。)
材料(生地は柄に上下あり)
生地:縦30cm × 横34cm 2枚
口布:縦8㎝ × 横34㎝ 2枚
パイピング生地:
24cm × 4cm 1枚
23cm × 5cm 2枚
13cm × 5cm 2枚
持ち手:30cm × 2本
面ファスナー:6cm

必要用尺と裁断例

柄に上下がある生地は縫い代1cmで接ぎ合わせる。

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縫い代の始末

工程の殆どに、縫い代のキルティングをほどき、その部分の綿をハサミでカットする作業があります。このとき縫い目ギリギリまで綿をカットするのではなく、2~3mm浮かした状態でカットしましょう。ほどいた糸もなるべくカットせず、パイピング生地の中に隠すようにして下さい。

How to make 作り方図解

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1.口布の裏に、縫い線をチャコペンなどで書きます。面ファスナー(マジックテープ)の角を落とし、表側の中心にマジックテープを縫い付けます。ミシンで2周してしっかり縫い付けてください。

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2.口布の下の縫い代のラインをミシンで縫い、縫い代部分の綿をカットしておきます。綿をカットするための作業ですので、一枚ずつミシンで縫ってください。

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3.4cm幅のパイピング用の布の一辺に、縫い代1cmでラインを引いておきます。縫い代のラインに合わせて折り、アイロンで押さえます。

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4.5cm幅のパイピング用の布の一辺に、縫い代1cmでラインを引き、下を1cm折りアイロンで押さえます。さらに縫い代のラインまで折り、アイロンで押さえます。

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5.布を接ぎ合わせます。(柄に上下がある布のみ 5~8)
本体布を中表に重ね、4cm幅に切ったパイピング用の布を重ねて、1cmの縫い代で縫います。

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6.縫い代部分の綿をカットし、本体布を広げます。

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7.縫い代をパイピングの布でくるみます。

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8.押さえのステッチを入れます。写真右は表からみたところです。

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9.本体に持ち手を仮止めします。本縫いをした後にこの部分も綿をカットしますので、後で糸を抜けるよう、荒ミシンで縫い止めてください。

持ち手の縫い付けの間隔は、バランスの良い配置になるよう、サイズに合わせて調整して下さい。
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10.本体の脇に、5cmにカットしたパイピング用の布を重ね、縫い代1cmで縫います。このとき上から最低2センチは必ず空けてください。綿はカットして、写真のように布を配置します。

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11.縫い代をくるみ、押さえのステッチを入れます。反対側も同様に脇を縫います。

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12.マチを作ります。マチ部分を開き、中心をあわせて重ねます。

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13.このとき、縫い代が重ならないよう、互い違いにしてください。パイピングの布を重ね、1cmの縫い代で合わせます。

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14.ここは綿をカットがしにくいので、端にジグザグミシンをかけて、厚みを押さえておきます。縫い代をくるんで押さえのステッチを入れます。

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15.口布を中表に重ね、脇を縫い代1cmで縫い、縫い代の綿をカットします。縫い代を片側に倒し、先に綿をカットしておいた下部分を折り返し、アイロンで押さえておきます。

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16.本体と口布を中表に重ね、縫い代1.5cmで縫い合わせます。このとき、脇の縫い代は互い違いになるようにしてください。

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17.縫い代の綿をカットし、補強のため縫い代内で持ち手を再度縫い付けます。口布の上下部分に押さえのステッチを入れ、表に返して完成です。

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【参考】 しろくまくんカラフルパンツ(キルト)、持ち手(ツイル)パイピング(20シーチングドットプリント)

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