ソーイング豆知識

ファスナーポーチを仕上げるときのコツ

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Detail & Style ファスナーポーチ

  • ソーイングレシピの、マチ付きのファスナーポーチを作る時に気をつけたいことです。
  • 写真は18cmファスナーのポーチ。このタイプのポーチには、「ボールチェーンファスナー」や「玉付きファスナー」と呼ばれるファスナーを使用します。

ボールチェーンファスナーは、ファスナーの両サイドが金具で止めてあり、それより先に務歯(エレメント)が付いていないので、留め金具より先の生地を折り曲げやすいのが特徴です。手芸店には14cm~20cmくらいのものがよく置いてあり、手に入りやすいファスナーです。

綺麗に仕上げるためのポイント

ファスナーを開けたところ

レシピにも記載していますが、脇を縫う際、ファスナーの余分な部分が脇の縫い代からはみ出すと、生地が厚くなり、脇の縫い目が目立った粗い仕上がりになります。この部分を縫い目にかからないよう内側に向けて引っ張り、縫い代にかからないようにして縫いましょう。ファスナーの横は厚みと段差で縫うのが難しいので、ずれないようにしつけで止めたほうが仕上げやすいです。

マチの部分

このファスナーはエレメントが金属なので、あまり薄い生地だとちょっと口の部分が重くなりがちです。マチ付きのポーチは特に、接着芯などで厚みを出したり、キルト芯で厚みを持たしたほうがバランスが良くなり、マチがつぶれることなく写真のように綺麗に形が出ます。写真はリバティ生地に接着芯を貼り、さらに縫代以外の部分にキルト芯を張っています。

ファスナー

閉じてもすっきり布がおさまり、もたつきもありません。パターンはファスナーの長さ+1cmくらいを横幅にしますが、厚みのある生地の場合はさらに0.5cmくらい足してあげるとすっきり布がおさまります。バッグでもポーチでも、丁度よい布の厚みで作ると縫いやすく、綺麗に仕上がります。あと、基本的なことですが、針と糸も布に合ったものを使いましょう。

以上、よく質問を頂くファスナーポーチのちょっとしたコツを思いつくまま、まとめてみました。さほど難しくないので試してみてくださいね。

※この記事は、過去のブログ記事を再編集したものです。