縫製の特訓を兼ねて、定番シンプルシャツを白の平織り生地で作ります。襟付きシャツを縫うのは数か月ぶり。既製品のようなシャツを縫えるようになりたいけれど、そんなにシャツばかり必要ないのでなかなか上達は日進月歩です。まずは型紙を生地に並べて、効率よくパーツを取るところから。今回は無地で、柄合わせがない分とても楽。
前立て縫って、後ろヨーク付けて、前後の身頃を縫い合わせ。
袖の開きになる、剣ボロ縫い付けるところまで完成。剣ボロ縫いは、そこだけ何枚もパーツを作って練習しました。縫製工場の動画を見ても、工程一つ一つ丁寧で、長年の間隔と技術が必要だなって思います。綺麗にできるとうれしいパーツのひとつ。
仕様書では脇と袖下、袖付け箇所の縫代は、ロックミシンで仕上げるようになってます。今回は全ての縫い代を隠したかったので「折り伏せ縫い」にしました。この作業、袖山の所なんかカーブがきつくて均等にならないし、袖の中縫えば生地はくしゃくしゃ。全くウキウキしません。表にステッチが出るので、ここも均等にピシッと仕上げられるよう、もっと練習したい部分。
襟と袖口のカフスが付きました。あとはボタンホールを作るだけ。縫製は60番の糸を使いましたが、ボタンホールは細めの糸を使った方がもっさりとせず、綺麗に仕上がるので90番を使うようにしています。
今回のパターンは台襟が高めで、襟を立てると首長効果が期待できるデザインです。後ろヨークの下のプリーツがなくて、後ろ身頃にダーツが入るので全体的に「しゅっ」としています。袖は細目で、カーディガンを着ても腕太にならないのがいいです。
ボタンホール完成。ボタンホールにはブラザーの家庭用のミシンを使ってます。糸は90番、針は9号、振り幅3.5、縫い目0.3の設定です。私は専用のボタンホーラーを持っていないので比較できませんが、充分綺麗な気がします。自分の服なので私は満足。
カフスと剣ボロ、前立て合わせて12個。裁断してからボタン12個付ける仕様だったことに気付きました。作った服にはいいボタンを付けたい、けど貝のボタンはとても高価。あまり着なかった服を処分する時、ボタンが付いていたら取っておくといいですよ。ボタンは買うとそこそこ高いものです。
ボタン付けて完成~。きちんとボタンを留めてみると、とってもスタイルのいいシャツだとわかります。
後ろはウエストが絞られてスタイル抜群。出して着ても格好いいし、スカートやパンツに裾を入れた時にウエストまわりに差が出ます。
今回の練習を糧に、もう一着、次は柄物で挑戦です。
Pattern Infomation
細身ですっきりしたシルエットのシャツパターン。仕様を変更して、縫い代を折り伏せ縫いにして仕上げました。参考用尺 145cm幅で約150cm、11.5mm巾ボタン=12個。剣ボロや本格的な台襟を付ける個所は難しいですが、完成シャツは既製品のような仕上がりなので満足度が大きいです。filerさんの型紙は、普段着ているサイズのひとつ下でよいかな?ということが多いのですが、このシャツは細身なのでいつものサイズで大丈夫かと思います。首回りの開きぐあいが程よくて、ボタンを開けても襟が首に添うのだらしなくなりません。とてもラインの綺麗なシャツです。
Pattern : filer