移動ポケットの作り方

シンプルファスナーポケット 切替あり

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Contents

Detail & Style 基本の作り方 - パターン切替あり –

  • 布に切替のあるデザインのファスナータイプの移動ポケットの作り方。布の組み合わせを楽しめ、端切れを組み合わせても作ることが出来ます。ハンカチとティッシュが入る大きさで、底には4cmのマチがあります。市販のクリップを角カンに通す作りにしています。角カンはバンドの幅が通るものを用意してください。
  • 布を重ねて縫うので、帆布やキャンバス地など厚手の布には向きません、綿ブロード、シーチング、または薄手のデニム生地などが適しています。リバティを使う場合には薄手の接着芯を貼ってください。

出来上がり寸法 約14cm × 15cm(タブを含まず)

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ポケットティッシュとハンカチがゆったり入る大きさです。見た目にはフラットですが、折りマチになっているので入れやすく、大人の手でも楽に入るサイズです。タオルやガーゼのハンカチも入れやすいよう、マチの広さを4cmにしました。

材料

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生地
表布(柄):6cm × 17cm 1枚
8cm × 17cm 1枚
表布(無地):23cm × 17cm 1枚
裏布:30cm × 17cm 1枚
3.8cm × 17cm 1枚
タブ用布:3cm × 10cm
副資材
玉付きファスナー:14㎝
角カン:内径15mm 2個
タグ:1枚 ※付けない場合は必要ありません。
バンドクリップ:2個

取付金具とクリップ

服に取り付けるためのクリップと角カンは上の写真の商品を使っています。バンドの幅が11mmでしたので、15mm幅の角カンを使いました。クリップは様々なタイプが市販されていますので、角カンはそれぞれのバンドが通るサイズのものを用意してください。

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ファスナーポケット型紙

(2015年1月公開:個人での使用に限り商用利用可。)

How to make 作り方図解

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1.ローンなど、薄地の生地には接着芯を貼ります。(リバティの場合は薄手の透明芯がおすすめ。)型紙を布の上に配置して裁断し、合印にノッチ(3mm程の切り込み)を入れます。

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2.クリップを通すためのバンドを作ります。2cm幅の布の両端を中心に向かってたたみ、1cm幅にします。両端にミシンでステッチを入れ、17cmの長さにカットします。

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3.布をパターンの指示通りにたたみます。生地は表側から見てください。柄のある生地は上下を間違えないように注意ましょう。

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4.裏布の折り目を付けた箇所を広げ、中表にして重ねます。ファスナーがありますので、返し口を大きめに開けて縫ってください。

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5.表布3にタブを縫い付けます。両端を2cm空けて縫い止めてください。表布3に表布1を重ね、中表にして縫代1cmで縫い合わせます。

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6.次に表布3の反対側の端に表布2を中表に重ね、縫代1cmで縫い合わせます。

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7.縫代を表布3(無地のほう)に倒し、押さえのステッチを入れます。

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8.表布にタグを縫い付けます。パターンには5×1.5のタグで指示していますが、用意したタグの大きさに合わせて位置を調整してください。型紙の斜線で示している箇所はマチになって隠れますので、その部分にかからないようにしましょう。

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9.ミシンの押さえをファスナー押さえにして、表布にファスナーの下側を仮止めします。写真は右利きの人が右の腰に付けたとき、外側に開くようファスナーを配置しています。布の端から1mmほど空けて配置し、ファスナーの端をミシンで縫います。

ファスナーの向きは、右利き、左利き、ポケットを付ける腰の位置で変えてください。左利き用には、ファスナーの頭を向かって左側に付けると、左腰に付けた時に開けやすいと思います。
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10.裏布の長いほうの端に6を中表にして重ね、縫代1cmで縫い合わせます。

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11.布を表側にして、ファスナー脇の布をアイロンでしっかり折り曲げます。

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12.同様にファスナーの上側にも布を縫い付けます。布をひっくりかえして、写真左のように、表布を中表にしてファスナーに合わせます。さらに裏布を重ね、布端を合わせて、縫代1cmで縫い合わせます。
※写真は表側から見ています。サイドから見た図は下の写真を参照。

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13.ファスナーが縫い付けられました。サイドから見ると写真のようになります。ファスナーの横の布をアイロンでしっかり折り、表に返してファスナーの横に押さえのステッチを入れます。

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14.ファスナーを全開にして、写真のように布をミシンにセットします。ミシンの作動に布が当たらないよう、指で布をよけながら真っ直ぐ縫い進めます。最後は布から中を覗き込むようにして縫います。スライダーが引っかかるような場合は、押さえの後ろまで下げて縫ってください。

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15.反対側も縫います。今度は布をミシンの押さえの後ろから差し込むようにしてセットし、縫い初めは筒状になった状態でセットします。ミシンの作動に布が引っかかりやすいので、上手く布をよけて縫いましょう。後半は筒状から抜けますので楽に縫うことが出来ます。

ファスナーの止め側から縫うのが難しい場合、ファスナーを付ける順番を、止め側からミシンステッチを入れる方を先に付けて、筒状になる前にステッチを入れてください。
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16.ファスナーの上下に押さえのステッチが入りました。次にマチを作り、脇を縫いますので、再度布を裏返し、写真のように配置します。この時、ファスナーは半分開いた状態にしてください。

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17.裏布の底を開き、折り目まで表布をたたんでアイロンで押さえ、裏布で表布を挟み込む形にしてクリップ等で固定します。表布をたたむ時は、マチがもたつかないよう布の厚みで加減をして、折り込んだ表布が1mm~2mm程度見える状態にしましょう。

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18.脇を縫代1cmで縫います。ファスナーにかかる部分は重ね縫いすると補強になります。角が出しやすいように縫代をアイロンで本体側に倒してください。

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19.返し口からひっくり返し、裏側が出た状態にして返し口を綴じます。布をはしごのように左右にすくって縫いとめる、ラダーステッチがおすすめです。

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20.ファスナー口から表に返し、アイロンで形を整えたら完成です。

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【参考】LIBERTY Gloria Flowers / 薄手ダンガリー / 水玉コットン / 玉付きファスナー 14cm角カン 内径15mmバンドクリップ

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